023 伊萬里色絵梅花双鳥文皿 製作年代 延宝〜元禄(1673−1704年) h4.1cm d24.8cm

英国の蒐集家ドラメアー氏のコレクションの中にも収蔵されている作品である。これは第21図、第22図と共に元禄時代に作られたもので赤絵町の練達した画工の手になったものである。
梅花の間に二羽の嘴を上下にした鳥を並べて配したのもまた類を見ない妙趣である。おそらく鳥のたわむれの一瞬を捉えたものでその手法と構成は余りにも手馴れていて重厚味に欠けるが当時の典型的な輸出伊萬里である。