018 伊萬里色絵人物花鳥文徳利 製作年代 承応〜寛文(1652−1673年) h30.8cm

伊萬里の徳利としては造形、彩色、文様等いづれを比較しても極めて異質なものを感ずるが好感がもてる。
両面を窓抜きにして撫肩の部分を波涛模様で区切り下部は組亀甲、上部は花菱亀甲で全面を埋めている。
窓抜部分に描く松の大樹と庭園を覗き見る緑衣をまとった美人は異国情緒を秘め極めて幻想的で、大樹に憩う尾長鳥も雅趣横溢し高き芸境を示し、上下の思い切った赤緑は大胆奔放で細緻な亀甲地紋とよく調和している。