013 伊萬里色絵栗鼠葡萄文瓢形銚子 製作年代 延宝〜元禄(1673-1704年) h16・3cm

全体に葡萄を散らし、これに栗鼠を配する。軽妙闊達実に見事に描かれている。オランダ貿易の花形商品であり、これと同形の染付もある。
把手の附根の大きな葡萄の葉が蓋でこれから葡萄酒を入れる。三百年もよくこの蓋が完全な形で保存されたことが不思議である。これは如何に大切に使われたかということである。素地は乳白手オランダ東印度会社が取扱った伊萬里の中で破格な意図を示す名陶である。