006 伊萬里染付水禽文大水甕 製作年代 元禄〜延享(1688−1736年) h95.0cm

水禽図大水甕としたが、はたして水甕に実際に使われたものかどうか、このような大きなものが寛文時代に製作され今日まで完全な形で残されているのはまさに世紀の驚異である。器形は心技共に充実し内面の轆轤のあとは聊かの狂いもなく、よくこのように薄手に製作されたかと驚嘆するのみである。
水禽の筆致は至妙の境を示し、雄大で微妙適当な表現の言葉もない堂々たる大作品である。