004 伊萬里色絵狛犬立像形香炉 製作年代 元禄(1688−1704年) h24.2cm

江戸初期の剛健な精神を象徴する如く魁偉な美しさを偉観なく発揮している。
毛の斑点は、赤、録、黄、黒の四色で繁縟であるが鉄砂釉の使い方が見事でこの狛犬像をより重厚なものにしている。坐形の大形狛犬像は、額面の牡厳さに重点を置くのに対し横の面から全体を鑑賞するので体の斑点を豊かにして、全体の色彩や力のバランスを保つためこのようになった永い体験はよく的を射ていて心憎い。