003 伊萬里色絵鷲置物 製作年代 延宝〜元禄(1673−1704年) h54.8cm

オランダ東印度会社の註文によって西欧に輸出されたものである。これは置物で、岩にとまり、あたりを鋭く睥睨する鷲の姿を描いた造形感覚の卓越したものである。
これは西ベルリンにあるシャロッテンプルグ城に1944年まで飾られてあった同形のものでロンドンで発見された。黒と褐色を主体としてこれに渋く金彩を加えた重厚な色彩、大胆にして繊細な作行きは伊萬里ならではのもので陶工の底深いエネルギーが追ってくる。